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真乃晴花さんの推薦文一覧
深い青で綴られる生と死と、好き
ブルー三部作とは
『ミニチュアガーデン・イン・ブルー』
『夏火』
『はばたく魚と海の果て』
の三冊で構成されるシリーズである。

男子高校生三人の、高校入学から卒業までが描かれた、純文学でジュブナイルでBLなお話。

そうやってカテゴライズしたけれども、そんな三言くらいでは表現できないのがこのブルー三部作だ。

海のある、狭い町での話で、世界は極めて狭い。
高校時代なんてそんなものだし、当たり前に思うかもしれない。
けれど、この物語はスノードームのように閉ざされた空間に粘度のある液体でどこにも気泡なんてないほどの密度がある。

本当は、逃げ場なんて探せばいくらでもあるのに、それを許さない。

どうにもならないことは、往々にしてあって。
分かってはいるけれど、涙を止められない。
ああ、もう、なんで? と無意味なことを思うこともある。

今まで読んできたものは、本当に物語でしかなかったのではないかとすら思った。
それが悪いわけでは断じてない。読み手は、それを求めているのだから。
だから、そう、リアルな理不尽さは、物語の甘さをすべて排除する。
ただ、凄惨なまでに青くて綺麗だ。

ジュブナイルにして「死」と「生きること」がどんなことか、刺すような痛みで見せてくる。

BLはこのテーマの中でおまけのようなものかもしれない。
けれども、なくてはならないものであるのも確かで「好き」という言葉に支えられている。そして、耽美的に綺麗でもある。

とにかく海の青のように綺麗としか、私の貧相な語彙力では言い表せないのが無念である。

ただただずっと、海の深いところを歩いているような暗さが続くような物語だけれども、
いつの間にか、その冷たい海に引きずり込まれるように飲み込まれて、夢中で地上を探している、そんな感覚を覚える。
地上を見つけて水面に顔を出した時のような最後は清々しい。
物語に終わりなんてない。地上を見つけても、そこからまた歩き出す。
そんな、新しく扉が開くような、最後を是非見てもらいたい。

きっと、青ではない表紙を改めて見つめることだろうと思う。
タイトルミニチュアガーデン・イン・ブルー
著者キリチヒロ
価格600円
ジャンルJUNE
詳細書籍情報

深い青で綴られる生と死と、好き
ブルー三部作とは
『ミニチュアガーデン・イン・ブルー』
『夏火』
『はばたく魚と海の果て』
の三冊で構成されるシリーズである。

男子高校生三人の、高校入学から卒業までが描かれた、純文学でジュブナイルでBLなお話。

そうやってカテゴライズしたけれども、そんな三言くらいでは表現できないのがこのブルー三部作だ。

海のある、狭い町での話で、世界は極めて狭い。
高校時代なんてそんなものだし、当たり前に思うかもしれない。
けれど、この物語はスノードームのように閉ざされた空間に粘度のある液体でどこにも気泡なんてないほどの密度がある。

本当は、逃げ場なんて探せばいくらでもあるのに、それを許さない。

どうにもならないことは、往々にしてあって。
分かってはいるけれど、涙を止められない。
ああ、もう、なんで? と無意味なことを思うこともある。

今まで読んできたものは、本当に物語でしかなかったのではないかとすら思った。
それが悪いわけでは断じてない。読み手は、それを求めているのだから。
だから、そう、リアルな理不尽さは、物語の甘さをすべて排除する。
ただ、凄惨なまでに青くて綺麗だ。

ジュブナイルにして「死」と「生きること」がどんなことか、刺すような痛みで見せてくる。

BLはこのテーマの中でおまけのようなものかもしれない。
けれども、なくてはならないものであるのも確かで「好き」という言葉に支えられている。そして、耽美的に綺麗でもある。

とにかく海の青のように綺麗としか、私の貧相な語彙力では言い表せないのが無念である。

ただただずっと、海の深いところを歩いているような暗さが続くような物語だけれども、
いつの間にか、その冷たい海に引きずり込まれるように飲み込まれて、夢中で地上を探している、そんな感覚を覚える。
地上を見つけて水面に顔を出した時のような最後は清々しい。
物語に終わりなんてない。地上を見つけても、そこからまた歩き出す。
そんな、新しく扉が開くような、最後を是非見てもらいたい。

きっと、青ではない表紙を改めて見つめることだろうと思う。
タイトル夏火
著者キリチヒロ
価格800円
ジャンルJUNE
詳細書籍情報

深い青で綴られる生と死と、好き
ブルー三部作とは
『ミニチュアガーデン・イン・ブルー』
『夏火』
『はばたく魚と海の果て』
の三冊で構成されるシリーズである。

男子高校生三人の、高校入学から卒業までが描かれた、純文学でジュブナイルでBLなお話。

そうやってカテゴライズしたけれども、そんな三言くらいでは表現できないのがこのブルー三部作だ。

海のある、狭い町での話で、世界は極めて狭い。
高校時代なんてそんなものだし、当たり前に思うかもしれない。
けれど、この物語はスノードームのように閉ざされた空間に粘度のある液体でどこにも気泡なんてないほどの密度がある。

本当は、逃げ場なんて探せばいくらでもあるのに、それを許さない。

どうにもならないことは、往々にしてあって。
分かってはいるけれど、涙を止められない。
ああ、もう、なんで? と無意味なことを思うこともある。

今まで読んできたものは、本当に物語でしかなかったのではないかとすら思った。
それが悪いわけでは断じてない。読み手は、それを求めているのだから。
だから、そう、リアルな理不尽さは、物語の甘さをすべて排除する。
ただ、凄惨なまでに青くて綺麗だ。

ジュブナイルにして「死」と「生きること」がどんなことか、刺すような痛みで見せてくる。

BLはこのテーマの中でおまけのようなものかもしれない。
けれども、なくてはならないものであるのも確かで「好き」という言葉に支えられている。そして、耽美的に綺麗でもある。

とにかく海の青のように綺麗としか、私の貧相な語彙力では言い表せないのが無念である。

ただただずっと、海の深いところを歩いているような暗さが続くような物語だけれども、
いつの間にか、その冷たい海に引きずり込まれるように飲み込まれて、夢中で地上を探している、そんな感覚を覚える。
地上を見つけて水面に顔を出した時のような最後は清々しい。
物語に終わりなんてない。地上を見つけても、そこからまた歩き出す。
そんな、新しく扉が開くような、最後を是非見てもらいたい。

きっと、青ではない表紙を改めて見つめることだろうと思う。
タイトルはばたく魚と海の果て
著者キリチヒロ
価格1000円
ジャンルJUNE
詳細書籍情報