推薦者一覧
yoshiharu takui(1) あまぶん公式推薦文(26) いぐあな(1) きづき(1) きよにゃ(6) なな(11)
にゃんしー(9) ひざのうらはやお(8) ひじりあや(5) まゆみ亜紀(5) まりも(1) まるた曜子(8)
オカワダアキナ(13) キリチヒロ(3) ハリ(1) 宇野寧湖(7) 海老名絢(3) 犬尾春陽(1)
孤伏澤つたゐ(7) 高梨來(25) 紺堂カヤ(2) 佐々木海月(1) 咲祈(1) 三谷銀屋(3)
小高まあな(4) 新島みのる(10) 森瀬ユウ(1) 森村直也(1) 真乃晴花(3) 壬生キヨム(6)
杉背よい(1) 世津路 章(1) 正岡紗季(5) 西乃まりも(1) 泉由良(2) 想詩拓(1)
第0回試し読み会感想(9) 第一回試し読み会感想(3) 津木野由芽(1) 藤和(1) 凪野基(16) 南森町三郎(1)
白昼社(1) 匹津なのり(1) 氷砂糖(3) 服部公実子(1) 服部匠(5) 並木陽(2)
泡野瑤子(5) 鳴原あきら(5) 木村凌和(1) 柳屋文芸堂(11) 悠川白水(1) 夕凪悠弥(2)
容 (@詩架)(1) 綺鱗舎(2)

森村直也さんの推薦文一覧
ヒトガタとヒトの間の四物語
どれもこれもストレートな人形ではなく、二癖も三癖もあるものばかり。
にんぎょう。ひとがた。人の形をした、なにか。
人形と人の間に横たわる4つの物語。

「シンギング・オブ・粉骨」杉背よいさん
命を削るかのごとく作り歌うアーティストと、任され、留まり続ける人形。
失うもの何か。手に入れるものは何か。
藤井とハスミの物語ながら、神様の心中も伺いたくなりました。

「別世界」柳田のり子さん
人であって人で無い、人になりきらないもの。なりきらないことで完成されたもの。
『性』という人を語る上で必要なものを極限まで廃して、人間と人間社会の完成を目指した先の世界。コレは一つの答えであり、同時に問題提示とも感じた。

「繭子さんも私も」匹津なのりさん
着付け教室に通ったあの頃。不思議な女性達と出会う。
一つ一つの描写が丁寧で、なんとも艶めかしい。女性が何かを疑いつつも、謎のまま。
愛すこと、愛されること、終わること、終わらせること、終わらせたが故の。葛藤の物語。

「弔う火」西乃まりもさん
オカタさまの声を伝える巫女・マナと、木像たるオカタさま。ヒトガタであるオカタさまと、人形のように愛らしい巫女。
人形とはなんであるか。儀式の意味。哀しいのはオカタさまか、巫女たるマナか。はたまた……。
赤々と燃え上がる炎が象徴的。


人形の魅力、人の在り方、
人形の自由さ、人の不自由さ、
人形であること、人であること。
きっと感じられる四つの物語。
タイトル人形小説アンソロジー「ヒトガタリ」
著者杉背よい・柳田のり子・匹津なのり・西乃まりも
価格400円
ジャンル大衆小説
詳細書籍情報