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▼11月2週

横浜○-×大阪
3点

お題
荷物を送ろうと思った

この場所は、浅い
ここじゃなくて
もっともっと
深い場所に、僕の
心が、あるような気がしてって

キャバクラで僕は、膝の上の女の子に
そう言おうと、僕は思った
膝の上に、対面座位の姿勢で
僕にまたがった
薄着の、女の子に

水死体は沈んでから浮かんでくる
表面に浮いた死体の僕は
沈んでこそ
浮かぶ瀬もアレ水死体って、ちょと
ヒチゴ調かも
しれないよねって

ウイスキーの海に
溺れそうだよ
おしろいが臭くて
僕はほんとは、この子が嫌いなのかもしれなくて
源氏名が、ポニョって言うのが
もう最低にどうかと思うし
だって
膝の上のポニョ?

女の子がうにうにってロディオみたいに
動いてくれて、
嬉しい
純粋に、嬉しいよ。
でも、もうこの街に
僕は住みたくないから

明日になったら

荷物を送ろうと思った

、もうひとりの僕に。
荷物を送ることにした、もうひとりの僕に。

ボクは今南にいる、もうひとりの僕を残して。
そしてまたさらに南へ向かう、南へ。さらに別の南へ。

ボクは引きちぎった夏休みの切れはし
ずるくて、そして、ウ ツ ク シ イ
押しピンで留められることなどなく飛んでいくゴミの類

バッグのなかのおもちゃのピストルと
読みえた青春漫画
大きすぎる箱に詰めて
冷たく真っ暗な部屋の
もうひとりの僕へ送る
ボクは、正しい僕の影
真っ暗な部屋ではきっと見えないから
ひらひらと舞い出た

いつかきっと手紙を書くよ
誰に許されるためでもなく

(先攻・横浜)蛾兆ボルカ-(後攻・大阪)河野宏子

審判評:
本当に感覚です。

-審査員:しんご

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