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 静謐な青色

人さまの作品を紹介するのは思ってるよりだいぶ難しいですね
きり






日々の真横に佇むフィクションのリアル
タイトルビオトープ
著者こんにゃく
ブースなし
紹介文
6作から成る短編集。それは物語というよりも「日々」そのもので、通勤電車の中で読むわたしの隣にただ、佇んでいた。日々とは時間の流れであり、人が何かを解決したり昇華したりする過程の速度と1日24時間という決まった時間の速度はまったく関係がないのだ。ということを、教わったような気がする。でも確かにそうやって生きてるような気がする。
4番目の、「BrokenYouth」がとても好き。



本というよりも作品
タイトルよるべのない物語
著者キダサユリ
ブースC-04
紹介文
本の形をしたアート作品、みたいに感じる。抽象的なテーマが多いことも一因のひとつかとは思うけど、何より、表紙絵とか挿絵とか文章のレイアウトとか、視覚的なバランスの良さに圧倒された。もちろん、物語の中身にもつよく惹かれる。美術史的な意味でのグロテスクをここまで「物語」の形の中に持ってこれる人は、そうそう居ないと思う。動物と人間の境界が曖昧なそれぞれのテーマたちは、大学時代の講義で受けた古いドイツ文学の空気に似ていた。キダさん今度は絵本とか出してください。



海に浮かぶ箱庭ブラックボックス
タイトルミニチュアガーデン・イン・ブルー
著者キリチヒロ
ブースD-34
紹介文
海辺の片田舎の町に住む少年3人と犬の話。高校1年生。日常に絡まるそれぞれの過去。本人の意志の力が及ばないほどの「生まれたときからのつよい繋がり」を書きたかった。
はじめてきちんと作った本であり、興味本位で応募した第27回小説すばる新人賞の一次選考も通過してくれた。でもボーイズラブ。



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